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目黒川の桜を俯瞰で観るなら西郷山公園(東京都目黒区)【連載:アキラの着目】

2月も中旬を過ぎ、桜満開の季節まであと1ヵ月半を切った。

東京都内にいくつかある桜の名所の中でも、特に人気なのが上野公園や飛鳥山公園、中目黒だ。

上野公園や飛鳥山公園は文字通り公園なので、ある程度のキャパシティがあり常駐しながら花見ができるものの、中目黒だと目黒川沿いの桜並木のため、基本的に花見は目黒川沿道を移動しながらすることになり、長時間留まって花見をすることが難しい。

でもご安心あれ。

中目黒の桜でもじっくり留まって花見をすることが可能なのだ。

その花見スポットが、西郷山公園だ。

中目黒と代官山に挟まれた高台から低地にかけて広がる西郷山公園は、明治維新の立役者の1人である西郷隆盛の、そのまた実弟である西郷従道が別邸を構えていた地。

地元の人々が、この一帯の山を親しみを込めて「西郷山」と呼んでいたことから、公園名が西郷山公園となった。

西郷山公園は高低差を活かした公園で、低地の斜面には20メートルの落差を持つ人工の滝があり、高台の展望台は富士山を望むことができる。

西郷山公園展望台
西郷山公園展望台

この展望台から俯瞰で中目黒方面を覗けば、目黒川の桜をじっくりと観賞できるわけだ。
満開の桜

中目黒の忙しない人混みにもまれながらの花見も良いが、高台から殿様気分で見下ろすように花見をするのも良いだろう。

西郷山公園については、やれ中目黒駅から行く方が良いとか、いやいや最寄駅の代官山から行くべきでしょ、みたいな様々な意見や主張があるが、筆者としてはどちらでも構わないと言っておこう。

単純に坂を登りたくない人は代官山からのアプローチで、前述の滝をまず見て、それから登ってゴールを展望台にしたい人は中目黒からアプローチすれば良い。

西郷山公園展望台(冬季)
西郷山公園展望台(冬季)

俯瞰の花見の後は地上の花見、という順序の「観比べ」をしたいのならば、前者のアプローチになる。

いずれにしても、マクロ的視点で日本の桜をじっくりと観賞したい人には、西郷山公園はおすすめだ。

【西郷山公園 詳細】
・所在地:目黒区青葉台2-10-28
・面積:10,549m2
・開園年月日:昭和56年5月28日
・最寄駅:東急東横線代官山駅から徒歩15分
・営業時間:24時間開放中(年中無休)
・園内詳細:芝生広場、池、人工滝(落差約20m)、グリーンカフェ西郷山
・備考:ドラマ『東京ラブストーリー』やその他ドラマのロケ地として使用される

■西郷山公園 目黒区
http://www.city.meguro.tokyo.jp/shisetsu/shisetsu/koen/saigo.html

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

国宝・犬山城(愛知県犬山市)望楼型天守から望む木曽川は圧巻!【連載:アキラの着目】

FJ時事新聞編集部ニッポンニュース担当は、地方の桜も見るべく、今回は国宝に指定された犬山城に繰り出した。

国宝・犬山城天守

まずは、犬山城の簡単な歴史から。

犬山城は、天文6年(1537)、織田信長の叔父、織田信康によって木之下城より城郭を移して築城されたと言われ、木曽川沿いの小高い山に築かれた「後堅固(うしろけんご)の城」だ。

その後、城主は度々変わり、元和3年(1617)に尾張徳川家重臣・成瀬正成(なるせまさなり)が拝領。

この時に現在我々が目にしている近世城郭としての天守ができたと言われており、以後、成瀬家が幕末まで城主を務めた。

その成瀬家末裔が犬山城を引き続き所有、全国唯一の個人所有の城として保存されてきたが、平成16年(2004)、「財団法人犬山城白帝文庫」の所有となり、現在に至る。

筆者は自動車で行くも、11:20の時点で犬山城に最も近い大きな駐車場は満車状態、そのまま仕方なく前の車の後に自然な流れでついて行ったら、犬山城からかなり離れた犬山市役所の駐車場へと吸い込まれた。

犬山市役所から歩くこと約20分で犬山の城下町に。

情緒ある木造建物を目にしながら、通り奥にある犬山城を目指す。

犬山城下にある木造建築木造建築が連なる犬山城下の通り

近道となる、突き当りの神社境内を抜けると、チケット売り場となり、その先が桝形虎口だ。

犬山城桝形虎口

真っすぐに敵を勢いよく侵入させないよう、右に90度折れ曲がる構造になっている。

暖かい春の日差しを浴びた桝形虎口は、ちょうど満開の桜とともに筆者を歓迎しているかのようで、リッチな心持ちになれる。

すかさず右に曲がると、遭遇するのが本丸へと通ずる鉄門(復元)だ。

犬山城桝形虎口鉄門

ここを潜れば、国宝・犬山城だ。

天守に登る列に並びながら、桜とコラボした犬山城天守をしっかり堪能。

国宝・犬山城天守

天守に上がっていくと、やはり最近多いコンクリートで再建された「なんちゃって城」とは異なり、正真正銘の江戸時代の木組みを観ることができる。

国宝・犬山城天守内部の木組み

年季の入った、飴色の木が、古(いにしえ)の情景に思いを馳せる手助けになっているのは言うまでもない。

天守最上階(四階)に登り、回り縁から望む絶景には息を呑んでしまう。

国宝・犬山城天守から望む木曽川

特に天守から望む木曽川は圧巻で、昔はこの川を利用した舟運が盛んで、この城下は繁栄していたのだろうな、と。

ただし、高欄が低く、大人の腰くらいまでの高さで、高欄外側には防御ネットもなく、リアルに転落リスクを感じるので(苦笑)、高所恐怖症の人はあらかじめ覚悟して登るか、登城を断念するか、決めておいた方が良さそうだ。

桜が散るまでには、まだ1週間くらいの猶予はあるかと思われるので、桜と絶景を堪能したい人には、超おすすめしたい犬山城だ。

【国宝・犬山城】

●所在地:犬山市犬山北古券65-2
●アクセス:[自動車]小牧IC・小牧北ICから25分、[電車]名鉄「犬山遊園駅」西口より徒歩約15分
●営業時間:9:00~17:00(入場は16:30まで)
●入場登閣料:大人550円、小・中学生110円
●駐車場台数:周辺に約200台
●ホームページ:http://inuyama-castle.jp/

※情報は、2018年3月28日現在のもの

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

例年よりも9日早い桜満開・千鳥ヶ淵(東京都千代田区)【連載:アキラの着目】

ついに東京では桜が満開に!

それも今年の桜は、例年よりも9日早く、満開になったのだ。

東京都千代田区九段千鳥ヶ淵 満開の桜

FJ時事新聞編集部ニッポンニュース担当は、早速桜の名所として名高い、東京都千代田区九段の千鳥ヶ淵に繰り出し、動画を撮影したので、ご鑑賞あれ。

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

桜の開花情報で耳にする「●分咲き」って何?【連載:アキラの着目】

東京では、ついこの前まで寒い日が続いたかと思ったら、一転して20数℃にまで気温が上昇したりで、なんだかよくわからぬまま春に近づいている状況だ。

そんな東京でも、数日前に桜の開花宣言が出され、いよいよ今年も桜の季節がやってきた。

桜の花

しかし、毎年筆者は桜を堪能しようとしても、気づいた時には桜の花びらが散りかかっていたりで、日本人なのにしっかりと桜のことを把握していなかったりする。

そこで今回は、桜の開花にまつわる話をしようかと。

桜の開花宣言が出されてから、桜の花が散るまでの期間は、一体どのくらいなのか?

筆者は、まさにこれをしっかり頭に叩き込んでいないので、花見の「旬」を逃し、毎年「あ~あ…」の繰り返しなのだ。

この答えは「約10日~約2週間程度」だ。

この期間は、あくまでも一つの目安に過ぎないので、地域や気候により、長くなったり短くなったりする。

当然ながら、雨天や強風の天候だと、桜の花は長く持たずに散ってしまう。

「来週の土日のどちらかで花見をすればいいや」と先送りすると、あっという間に花見の「旬」が過ぎてしまうので、満開になったら、さっさと花見をしよう!

桜の花

ちなみに開花宣言してから満開になるまでの期間は、これまた地域で異なるのだが、九州から東海・関東地方では約7日、北陸・東北地方では約5日、北海道では約4日だ。

次は、桜の開花情報で耳にする「●分咲き」という表現についてだが、これは開いている桜の花の割合で判断されている。

桜の花

「三分咲き」は「3割の桜の花が開いて、残りの7割の桜の花がつぼみだよ」ということ。

同様に「五分咲き」、「八分咲き(=満開)」も同じで、割合が異なるだけだ。

桜の花の開花のプロセスは、まず「開花」、その後に前述の「三分咲き、「五分咲き」、「八分咲き(=満開)」となり、その後は「散り始め」さらに桜の花が散ってしまうと、「葉桜」(桜の花が散って、若葉が出始め、新緑で桜の枝が覆われた状態をいう)となる。

東京だと花見の名所として有名なのは、千鳥ヶ淵、中目黒、飛鳥山、等々、かなりあるが、近所の名も知れぬ公園でも全然桜の花を堪能することはできるので、とにかく筆者のように花見の「旬」を逃さぬようにしよう。

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099