はねず色の眩い襖絵、小野小町縁の随心院(京都市山科区)【連載:アキラの着目】

はねず色の眩い襖絵、小野小町縁の随心院(京都市山科区)【連載:アキラの着目】

2年前

山科区にある真言宗善通寺派の大本山・随心院(ずいしんいん)は、平安時代の女流作家で絶世の美女として知られる小野小町が余生を送った寺として広く知られている。

この由緒ある古刹で最近話題になっているのが、はねず色を基調とした極彩色の眩い襖絵「極彩色梅匂小町絵図」だ。

はねず色とは、薄紅色の古語で、現代でいうならばピンクのことだ。

小野小町の一生を襖に描いたら、きっと面白いはずだというアイデアがきっかけで、京都の二人組グラフィックデザイナー・ユニット「だるま商店」により、はねず色の襖絵「極彩色梅匂小町絵図」が2009年に完成された。

小野小町 狩野探幽「三十六歌仙額」
小野小町
狩野探幽「三十六歌仙額」

4面からなるこの襖絵「極彩色梅匂小町絵図」は前述した通り、小野小町の波乱万丈の生涯が描かれている。

左から
1枚目(生誕の図):小野小町が生まれたとされる出羽の国(現・秋田県)での生活の様子
2枚目(饗宴の図):京都御所で仁明天皇のもと宮仕えをする様子
3枚目(伝承の図):宮仕えを辞めて、山科小野の里で過ごす様子
4枚目(夢幻の図):山科小野を出て諸国を放浪する様子
となっている。

小野小町の雅な生活も、その晩年には華やかさとは程遠いものだったとかで、多くの謎に包まれている。

「極彩色梅匂小町絵図」は元々撮影禁止だったが、寺が参拝客・観光客の要望に応えるかたちで2018年4月撮影OKに。

すると、たちまちSNSで話題になり、インスタ映えする写真を撮りたい女性の参拝者が多く訪れるフォトスポットになった。

ただし、朝一番に訪れると、誰もいない自分1人だけの”貸切状態”になることもあるのだとか。

襖絵「極彩色梅匂小町絵図」は、誰が見ても雅で儚い世界に誘うことだろう。

【小野小町ゆかりの門跡寺院 真言宗大本山 隨心院】

・所在地:〒607-8257 京都市山科区小野御霊町35
・電話番号:075-571-0025
・FAX番号:075-572-3690
・メールアドレス:info@zuishinin.or.jp
※襖の奥は立入禁止、襖に触れないこと

■真言宗 大本山 隨心院
http://www.zuishinin.or.jp/

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

2019-8-28 4:56

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