職人技術と誇りを賭けた本気バトル、全日本製造業コマ大戦【連載:アキラの着目】

かつての日本では、正月になると羽根突きや凧揚げと並んで、コマ(独楽)を回して遊んでいた。

もちろん正月以外でも子供たちは自慢のコマを持ち、遊んでいた。

遊び方は、一斉同時にコマを回し、相手のコマにぶつけて、どちらのコマがより長く回っていられるかを競い合うというものだ。

そうしたアナログな昔ながらの遊びは、TVゲーム、ビデオゲーム等の普及により、すっかり廃れてしまったが、近年タカラトミーより発売されたベーゴマ・シリーズ「ベイブレード」が人気となり、コマブームが再び根付いた様相だ。

かつての鋳型で製造された無骨なベーゴマとは異なり、カラフルな色合いであったり、スケルトン要素も組み込まれた「ベイブレード」はなかなかスタイリッシュ。

しかし、そんな「ベイブレード」よりも、俺たち職人が技術の粋を集めて造ったコマの方が凄いんだと実力を誇示する場ができた。

それが、「全日本製造業コマ大戦」だ。

かつて少年時代にコマに夢中になった大のおとな達、いわゆる企業や団体がプロの道具を使って設計から製造まで手掛け、職人技術と誇りを賭けて、コマとコマを対決させるのだ。

全日本製造業コマ大戦公式サイトから引用
全日本製造業コマ大戦公式サイトから引用

ルールは至って簡単、直径20mm以下、全長60mm以下の制限を遵守さえすれば、コマの材質・重さ・形状等は一切問わない。

全日本製造業コマ大戦公式サイトから引用
全日本製造業コマ大戦公式サイトから引用

トーナメント形式の大会で、見事に優勝したチームは、その大会の出場コマを「総取り」できる。

出場のための各ブロック予選(G2)が、2019年12月までに開催される予定で、現在各ブロックで開催地や日程の調整を行っている状況とのこと。

確定次第、コマ大戦の公式ウェブサイト公式Facebookページメルマガ等で告知されるそうだ。

自社の看板を背負ったコマを本気で製造することがモチベーションの向上に繋がり、またその成果がコマ大戦を通じて多くの人たち目に留まることで、一人でも多くの人が製造業に興味を持ってもらえれば、後に続く職人も育つことだろう。

全日本製造業コマ大戦への参加者を公募しているので、我こそはという人はエントリーすべし!

【全日本製造業コマ大戦 G1 世界大会 2020 詳細】

・開催場所:横浜港大さん橋国際旅客ターミナル“大さん橋ホール” 神奈川県横浜市中区海岸通1丁目1ー4
・開催日:2020年2月22日(土)
・開催場所:横浜港大さん橋国際旅客ターミナル“大さん橋ホール”
・出場者:全国5ブロックの予選会、全国高校生コマ大戦、各国の予選会を勝ち抜いたチーム
・主催者:世界コマ大戦 2020 実行委員会
・共催:NPO 法人 全日本製造業コマ大戦協会、横浜市経済局、えんにち!実行委員会
・同時開催:町工場たいけん えんにち!

■全日本製造業コマ大戦公式サイト – 全日本製造業コマ大戦
https://www.komataisen.com/

■世界コマ大戦2020
https://world.komataisen.com/

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099