「大森 海苔のふるさと館」で江戸前海苔の歴史・作り方を知ろう【連載:アキラの着目】

おにぎりや巻き寿司に欠かせない海苔。

外国人観光客には馴染みの薄い海苔だが、古来より島国・日本では海苔は頻繁に食されてきた。

羽田空港ができる前は、羽田は海苔養殖が盛んな地で、近隣の大森などと共に江戸前海苔の一大産地だったのだ。

しかし、近代化により海苔養殖場のあった海は次々と埋め立てられてしまった。

そうしたかつての江戸前海苔の歴史や作り方、浜辺の自然、地域の文化等を後世に伝えるべく、それらに関する展示や催し物を行なっているのが「大森 海苔のふるさと館」だ。

「大森 海苔のふるさと館」は、ちょうど今年で開館10周年を迎え、今後もこれまで通りに海苔や浜辺に関する文化や体験イベントを発信・企画してゆくとのことだ。

特に人気なのが、海苔簀(のりす)づくりの体験イベントで、年に数回開催しており、今月10月21日(日)も13:30~16:00に開催する(すでに定員になり募集締切済み)。

海苔簀(のりす)づくりの体験イベント 「大森 海苔のふるさと館」HPから引用
海苔簀(のりす)づくりの体験イベント 「大森 海苔のふるさと館」HPから引用

海苔簀とは、四角い海苔の形に仕上げるために使用する、葦(よし)でできた道具で、刻んで水に溶いた海苔をこの海苔簀に貼り付けていた。

かつては、夏から秋にかけて数千枚もの海苔簀を編み、海苔の季節に対応できるよう準備していたとのこと。

この海苔簀をかつての生産者の話を聞きながら、実際に作ることができるのだ。

完成した「マイ海苔簀」を、冬の海苔付け体験に持参すれば、昔そのままの海苔付け体験もできるし、自宅で海苔巻きやインテリア装飾として活用することもできる。

皆とはひと味もふた味も異なる日本文化を体験したいのならば、「大森 海苔のふるさと館」のHPをこまめにチェックし、海苔簀づくり体験に参加してみよう。

■大森 海苔のふるさと館
http://norinoyakata.web.fc2.com/

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099