縄張図マニアは城マニアの一種である【連載:アキラの着目】

2018年02月24日

一応、筆者は城マニアの末席に名を連ねさせて頂いている身なのだが、その筆者から見て、かなりの年季が入っているなというマニアが「縄張図マニア」だ。

「縄張図マニア」とは、そのままいうと「縄張図」のマニアということなのだが、世間の人達は「?」と思うことかと。

「縄張図」とは、グダグダ説明するよりも、まずは画像を見せた方が話が早いので、以下に掲載する。

武蔵・杉山城縄張図 - 山崎一氏の縄張図から引用
武蔵・杉山城縄張図 - 山崎一氏の縄張図から引用

これが「縄張図」というもので、簡単に言ってしまえば、城郭の見取り図とも言うべきものだ。

城郭にある堀や土塁、通路、虎口(入口)、搦手口(出口、退却口)、曲輪(郭ともいう)を実際に平面上に落とし込んだ地図であり、大抵の城郭にはこの「縄張図」が存在する。

中世の城郭、とりわけ山城を歩く際は、この「縄張図」なくしてはキッチリと隅々まで歩くことができない。

なぜかというと、城が機能していた当時は、整備が行き届いていただろうから視界良好で、城郭の隅々まで把握できただろうが、平成の現在では、藪だらけで地形や堀、曲輪を視認できないくらいにまで荒れ果ててしまっている山城も多いからだ。

今、自分が歩いているのはどこで、何の用途の場所なのかわからなくても、この「縄張図」があれば迷うことなく、山城を把握でき、歩けるのだ。

この城巡りの必須アイテムともいうべき「縄張図」を入手してから城巡りをする城マニアが多い中、この「縄張図」を自分で書きたくて、城巡りをする熱狂的な城マニアも少なからずおり、その人達が「縄張図マニア」と呼ばれているのだ。

ゆえに「縄張図マニア」も城マニアの一種には違いない。

長年の歳月により、土砂が流れ込んで浅くなってしまった空堀であろうが、竹藪だらけの土塁であろうが、根気強い「縄張図マニア」の人達は、着実に城郭データを詳細に記録し、帰宅後そのデータを元に白紙にペンを走らせるのだ。

「縄張図マニア」の城郭に対する情熱は尊敬に値し、ペーペーの城マニアである筆者にはとても真似できない。

世間の人達は、普段目にすることがほとんどない「縄張図」だが、もし何かの際に見かけたら、「縄張図マニア」の存在も思い出してほしい。

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099